iPhoneのバッテリーの最大容量の減りが速いと感じていませんか?
バッテリーの最大容量の減りが早い、もちが悪いと感じたらこの記事で紹介しているバッテリーの減りを抑える対策7項目を実践してください。基本的な設定を適切に調整していればある程度改善できます。
筆者は過去に使用していたiPhone13miniを機種変更から約12ヶ月の間バッテリーの最大容量を100%に維持できたのはここで紹介している方法で運用しているからです。(2年4ヶ月経過時点で最大容量89%)
現在、筆者が使用しているiPhone15(無印)は6ヶ月の使用で現在も最大容量100%です。
この記事ではバッテリー劣化を防ぐ方法を掲載していますが、バッテリーの劣化を気にするあまりiPhoneを楽しく使えなくなることは本末転倒です。
最近のリチウムイオン電池の性能は大きく向上していますので過度の心配は無用です。せっかくの便利な端末ですから便利に楽しく使い、バッテリーの劣化防止は補助的に考えてください。
(外部リンク)Apple:iPhone のバッテリーを充電および節約する
iPhoneのバッテリー最大容量を確認
まずは、自分のiPhoneのバッテリー最大容量と使用状況を確認しましょう。
「設定」ー「バッテリー」ー「バッテリーの状態」で確認することができます。
このiPhoneは4月から使い始めて、9月28日時点の状態です。
「最大容量」とはバッテリーに貯めることができる電気の量です。新品の時の蓄電できる容量を100%として、使用によるバッテリー劣化が進み蓄電できる容量が減ります。そのため「最大容量」が徐々に減ります。iPhoneのホーム画面右上に表示される充電%とは異なります。
iPhoneのバッテリーの使用状況を確認してみましょう。
筆者のiPhoneのバッテリー使用状況です。画面上の使用時間とバックグラウンド処理の時間がわかります。使用状況を把握することができます。切り替えは「バッテリー使用状況を表示」、「アクティビティを表示」をタップします。
iPhoneバッテリー最大容量の減り抑止対策7項目!
筆者の対策は次の7項目です。詳細は順を追って説明します。この7項目以外にも対策はありますが、その他の対策は後段に掲載します。
- 充電中にiPhoneを操作しない
- バッテリー残量30%程度になったら充電開始、100%まで充電しない(90%前後)
- "バッテリー充電の最適化"をオン(有効)にする、または充電上限を設定する
- アプリのバックグラウンド更新を必要最小限のアプリに限定する
- アプリの通知機能を必要最小限のアプリに限定する
- 画面を出来るだけ暗くする
- ダークモードを使用する
Appleのサポートサイトに、パフォーマンスを最大化するための情報が掲載されていますので、こちらも参考にしてください。
設定1:充電中にiPhoneを操作しない
「充電中にiPhoneを使用しない」のはバッテリー劣化防止の有力な対策です。
バッテリー充電中の発熱に加えiPhone使用による発熱があります。バッテリー保護は無駄な発熱を抑えることが重要です。
発熱を抑えることでバッテリー劣化を遅らせ、最大容量の減りも遅らせることができます。
設定2:残量30%程度で充電開始、フル充電にしない
バッテリーの充電サイクルを適正に保つことでバッテリーの充電回数を減らすことができます。バッテリーは充電を数多く繰り返すことで徐々にバッテリーの最大容量が減ります。
(外部リンク)Apple:なぜリチウムイオンなのか?
筆者はiPhoneのバッテリー残量が30%前後になったら充電を開始し、充電中はiPhoneを使用せず、90%前後になったら充電を止めます。85%程度が理想と言われているようですが、筆者の場合は充電頻度を出来るだけ一定に保つため90%前後で充電を止めます。
最新のiOS 18.0では充電の上限を設定できます。上限を設定するのも良いでしょう。
iPhoneの充電サイクルについてAppleのサポートサイトに詳細が掲載されています。iPhone14以前のモデルがフル充電サイクル500回で最大容量80%、iPhone15以降モデルがフル充電サイクル1,000回で最大容量80%を維持できるそうです。あくまでも目安ですが参考にしてください。
筆者のiPhone15のフル充電サイクルが平均的に2.5日に1回なので、単純計算で最大容量80%に到達するまでに6.8年かかることになります。十分だと思います。
設定3:"バッテリー充電の最適化"を有効にする
充電上限を設定しない場合はiPhoneの「設定」ー「バッテリー」ー「充電」の「バッテリー充電の最適化」の項目をオンにします。
これは充電速度や充電量のコントロールをiPhoneに任せることでバッテリーの状態を適正に保つためです。この機能は日頃のバッテリー充電状況を把握しバッテリーの劣化を抑えるために充電を適切にコントロールするのに役立ちます。
iPhoneだけでなく最近のスマートフォンは充電管理がされているため過充電になることはありません。iPhoneのように"充電の最適化"を利用すればバッテリーへの悪影響を抑えることができます。
ただし。「設定2」で説明した通り、充電上限を設定した場合は「バッテリー充電の最適化」は選択できません。
設定4:アプリのバックグラウンド更新を最小限のアプリに限定する
"アプリのバックグラウンド更新"を出来るだけ行わないように設定します。設定を変更しておかないとほとんどのアプリはバックグラウンドでデータを更新する設定のため無駄なバッテリー消費を招きます。
アプリのバックグラウンド更新を管理することでバッテリー最大容量の減りを緩やかにすることができます。
筆者がバックグラウンド更新をオンにしているアプリは4つです。(2024年9月28日現在)
この対策はデータ通信量の節約にもなります。
「アプリのバックグラウンド更新」は「設定」ー「一般」ー「アプリのバックグラウンド更新」でアプリごとにオンとオフの切り替えができます。
※"アプリのバックグラウンド更新"を停止しても"アプリのバックグラウンド処理"という動作があり、この"処理"はユーザー側でコントロールできません。例えば"LINE"アプリの"アプリのバックグラウンド更新"を停止しても"アプリのバックグラウンド処理"がなされます。プッシュ型の通知を行うアプリにこうした傾向がみられます。通知をオフにしても通知されないだけでバックグラウンドでの処理がされています。
設定5:アプリの通知機能を最小限のアプリに限定する
筆者はアプリの通知機能を最小限に絞っています。アプリの通知を減らすことでバッテリー最大容量の減りを緩やかにすることができます。
効果はわずかですが、少しでもバッテリー消費を節約したいユーザーはアプリの通知をオフにすることをおすすめします。
筆者が通知をオンにしているアプリは6個です。(2024年9月28日現在)
設定6:液晶画面を出来るだけ暗くする
液晶画面を暗くすることはバッテリー最大容量の減りを穏やかにする効果が大きいです。液晶画面の明るさはバッテリーの減りに大きな影響を与えます。筆者は常に明るさをぎりぎりに絞っています。
明るさの自動調整をオフして手動で随時調整しています。無駄に明るいと思ったら暗めに設定し直します。
液晶画面の「明るさの自動調節」を無効にするには「設定」ー「アクセシビリティ」ー「画面表示とテキストサイズ」の画面の一番下「明るのさの自動調節」の項目をオフにします。
画面の明るさ(輝度)は「設定」ー「画面表示と明るさ」の「明るさ」のスライドバーで調整します。またはホーム画面の右上からスワイプで出てくる画面から明るさを調整します。
設定7:画面のダークモードを使用する
iPhoneの「設定」ー「画面表示と明るさ」で画面をダークに設定します。
これでほとんどのアプリの画面背景が黒になります。黒は液晶のLEDを点灯を抑えるためバッテリーの減りが穏やかになります。
最初は画面が暗く感じますが慣れればこのほうがコントラストがはっきりして目に優しく感じます。
iPhoneのバッテリー交換時期の目安
具体的な設定説明の前にiPhoneのバッテリー交換時期の目安について説明します。
iPhoneの場合バッテリーの交換時期の目安は"最大容量79%以下"です。"最大容量79%以下"になったらバッテリー交換を検討しましょう。
最大容量が79%以下になるとバッテリーの持ち時間が短くなり心理的不満が増します。
前半で説明しましたが、iPhone15以降のモデルであれば最大容量80%未満になるにはヘビーユーザーでなければ相当な年数が必要になります。iPhone14以前のモデルでも3年くらいは必要でしょう。
一方で80%以上の最大容量であってもiPhoneの「設定」ー「バッテリー」の項目でバッテリー交換を推奨する表示が出てくる場合はバッテリー交換が必要になります。最大容量として表示される数字はあくまでも目安です。
iPhoneのバッテリー交換はAppleに直接申し込むか、正規認定プロバイダーで交換を依頼します。Appleの場合は持ち込み修理と配送修理が可能です。
(外部リンク)Apple:iPhoneのバッテリー交換
非正規店は修理費用が安価な場合が多いですが、技術面や保証面が十分でない場合がありますのでお奨めできません。最悪の場合、費用をかけて修理しても結局使えずに泣き寝入りになることもあります。
どうしても非正規店を選ぶ場合は信頼できるか十分に調べてからにしましょう。
iPhoneのバッテリー交換費用(Apple)
機種 | 費用(税込) |
---|---|
iPhone16Pro(Max) | 19,400円 |
iPhone 16、15、14シリーズ(Pro/Max/Plus) | 15,800円 |
iPhone13、12、11シリーズ(Pro/Max/Plus) | 14,500円 |
iPhone SE(第2世代。第3世代) | 11,200円 |
iPhoneのバッテリー交換の方法や手続きについては以下のリンク先の記事を参考にしてください。
参考記事:iPhoneバッテリー交換11,200円〜|非正規店は要注意!
その他おすすめ設定
ちょっとしたバッテリー節約方法ですが、積み重ねることで効果が期待できます。
おまけ1:バッテリーの減りが気になるユーザーへ
バッテリーの減りが気になるけどiPhoneをがっつり使いたいという場合はバッテリーの減りを気にするとストレスになります。
筆者のアドバイスとしてはヘビーユーザーはバッテリーの減りを気にしないでください、という一言に尽きます。「便利に使ってなんぼ」です。
最大容量が減ったらバッテリー交換するか買い替えることを検討してください。Apple製品全般にいえますが、オークションやフリマサイトまたは実店舗での買取など比較的高額で買い取ってもらえます。こうしたことも想定して使用するのがいいでしょう。
今回紹介したバッテリー節約設定のうち、最初に設定してしまえばあとは気にする必要のない設定がありますので、使用状況に合わせて設定してください。
おまけ2:購入直後やOSのアップデート後のバッテリーの減りは速い
iPhone購入直後やOSのアップデート後に異常にバッテリーが減るという現象に出くわすことがあります。これは気にする必要がありません。数日で正常なバッテリーの減り具合に落ち着きます。
特に購入直後やアップデート直後にガッツリ使っていると最適化に時間がかかりより一層、バッテリーの減りが著しく落ち着くまでの時間を要します。
OSアップデート直後はバックグラウンドで様々な最適化の作業を行なっています。そのためバッテリーの減りが速くなっているだけです。最適化の作業が終われば解消されます。
OSのアップデート後以外ではiPhone本体の初期化後も同じ状況がみられます。
まとめ
ここまでバッテリー最大容量の減りやバッテリー消費を緩やかにする方法を解説しました。
この方法はiPhoneをヘビーに使いたいというユーザーには向かない方法だと思います。あくまでもバッテリーの最大容量の減りを抑えたいというユーザー向けの解説です。
冒頭にも記載していますが、筆者はここまで解説した対策でiPhone13 miniを12ヶ月使用してもバッテリーの最大容量は100%でした。
参考になれば幸いです。
参考記事:iPhone15(無印・通常)モデルを選んだ理由|使いやすさとコスパで満足!
参考記事:"iPhoneアラームが勝手に鳴る?原因と即効の解消法"
参考記事→iPhoneを手に入れる賢い方法とコスト抑制のテクニック
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