iPad mini 7(A17 Pro)買うべき?第5・第6世代からの買い替えメリットを徹底比較

iPad mini 7 (A17 Pro)は、これまでのiPad miniシリーズとどのように違うのか?第5世代・第6世代からの乗り換えを検討されている方には、画面サイズやデザインの進化、Apple Intelligenceによる新機能、そしてA17 Proチップ搭載によるパフォーマンス向上が気になるでしょう。

第5世代から乗り換えた筆者が実際に手に取って感じたのは、より細くなったベゼルにより、画面がわずかに大きくなった印象があること。片手で持つには少しコツがいりますが、この第5世代とは異なるフォルムと高精細なディスプレイが使い心地をさらに向上させています。

また、Apple Pencilへの対応や周辺機器もアップデートされており、活用の幅が広がりました。純正のスマートフォリオカバーは、側面が保護されないデザインが少し気になるものの、高い質感と美しさが際立ち、所有する満足感を高めてくれます。

このような進化を踏まえ、iPad mini A17Proは第5世代・第6世代からの買い替えに値するかを本記事で徹底解説します。結論から言えば、性能や画面の進化、Apple Intelligenceの新機能を求める方には間違いなくおすすめできるモデルです。

※Apple Intelligenceは現在(2024年11月16日)日本語バージョンでは実装されていないため本稿では具体的な機能について言及していません。

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iPad mini 7(A17 Pro)概要

発売日と基本スペック

“iPad mini A17Pro”は2024年10月23日に発売されたモデルです。筆者が購入したのが同年の11月上旬です。

購入品は128GBのWi-Fi+Cellularモデルで色はパープル。価格が104,800円。購入は楽天リーベイツを経由してApple直販で1%のポイント付きでした。同時にApple純正のSmart Folioカバー(9,800円)を購入しています。

基本スペックは次の通りです。

液晶画面サイズ:8.3インチ、A17Proチップ、Apple Intelligence対応、カメラ1200万画素、絞り値1.8、4Kビデオ撮影、フロントカメラ1200万画素、絞り値2.4、ステレオスピーカー(横向き)、CellularモデルはeSIMのみ対応、USB-Cポート(USB3.0)×1

詳細はAppleのWEBサイトに掲載されています。https://www.apple.com/jp/ipad-mini/specs/(外部サイト)

A17ProチップはiPhone15Proと同じチップです。今回のアップデートはApple Intelligence対応が主な目的と考えられますが、前モデル(第6世代)発売から3年が経過していますのでタイミング的には正常進化と考えられます。

A17 Proチップによるパフォーマンスの進化

A17Proチップを採用しており、前モデル(A15 Bionic)からチップが2世代進化しています。筆者が使用していたiPad mini第5世代(A12 Bionic)からはチップが5世代進んでおり性能面での進化は著しいものがあります。

体感的にはアプリの起動が速い、WEBサイトの読み込みが速い、画面のスクロールがスムースなことくらいですが、サクサク感が増すだけでも相当な恩恵が受けられます。

iPad mini 第5世代・第6世代との比較

性能の違い(処理速度、リフレッシュレート)

筆者は第6世代を所有していないので使用感という点では比較はできませんので主に第5世代との比較になります。

前項でも記載しましたが、全体の動作が機敏なのでこの点だけでもメリットがあります。リフレッシュレートはProシリーズ以外は60フレーム/秒で同じなので違いはありません。

ゲームをやる場合は動作に違いが見られるでしょう。残念ながら筆者はゲームをやらないのでこの点の評価ができません。

特に差を感じるのは写真アプリの動作です。感覚値ではありますが、写真を選んだりタップした際の動作がとても機敏です。

ディスプレイの進化(解像度、アスペクト比)

ディスプレイはピクセルの密度自体は326ppiと第5世代、第6世代との差がありません。

第5世代とはアスペクト比が異なるのが大きな違いです。まず第5世代の画面サイズが7.9インチ、第6世代とA17Proモデルが8.3インチという画面サイズの違いがあります。第6世代とA17Proモデルは共に8.3インチでアスペクト比が同じです。

第5世代のアスペクト比が4:3、第6世代とA17Proモデルが概ね16:9になります。

筆者の所有する第5世代の画面長辺が16センチ、短辺が12センチ。A17Proモデルの長辺が17.6センチ、短辺が11.5センチです。この寸法からわかる通りA17Proモデルの方が長辺がより長くなる一方で短辺がより短くなっています。

わずかな差ですが横向きでWEBサイトを閲覧するとA17Proモデルの方が縦方向の情報量が少なくなります。逆にYouTubeなど16:9のアスペクト比の動画を閲覧するとA17Proモデルの方が有効画面の面積が大きくなり視認性が向上します。本体を縦向きにするとこの状況が反転します。

微妙なレベルではあるもののWEBサイトの閲覧頻度が高い筆者は縦方向の情報量が少なくなるのが少々気になるところです。

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サイズ・重さの変化と持ち運びやすさ

第5世代と比較するとA17Proモデルは筐体自体がより小さい反面、画面サイズがより大きいという状況です。さらに重量がわずかに軽くなっています。誤差の範囲といえますが、筐体が小さく軽くなったことで扱いやすくなりました。

実際に並べてみるとかなりコンパクトになった印象です。

一方で持ちやすさの点ではベゼルが狭いA17Proモデル(第6世代も同じ)は片手でホールドする時に指が画面に触れてしまわないか気になります。

実際に片手で持つのに少し慣れが必要でした。

バッテリー寿命と充電の違い

第5・第6世代とのバッテリー比較

バッテリー性能は僅かに向上しているようですが、それでもスペック上の持続時間に変化がありません。この辺りは特に気にする必要はないでしょう。

USB-Cとそのメリット

第5世代では接続ポートがLightningでしたが第6世代以降はUSB-Cポートが採用されています。このことは利用できる周辺機器の幅が広がるので使いやすくなっています。Thunderbolt規格ではないためデータの転送速度が特別に速いわけではありませんが、接続する機器への電源供給という点でもメリットが見出せます。

第5世代を使用していときは変換ケーブルに電源供給をする必要がありましたが、USB-Cポートになってからはその必要がなくなったので変換アダプターを持ち歩く必要がなくなりました。

カメラとApple Pencil対応

カメラ性能の向上

第6世代とA17Proモデルではカメラの性能は同じですが、第5世代と比較すると進化しています。カメラの画素数が800万画素(第5世代)から1200万画素(第6世代、A17Proモデル)になっています。

また第5世代では4Kのビデオ撮影ができなかったのですが、第6世代以降のモデルでは4Kのビデオ撮影が可能です。

ただし、それ以外には大きな進化はありません。iPadで写真やビデオ撮影を重視するユーザーは少ないのでこの点は気にする必要がありません。

Apple Pencil(第1世代・第2世代)対応の違いと活用シーン

Apple Pencil対応は少々癖があります。

従来のモデルは第1世代と第2世代のPencilだったのが、現行モデルはApple Pencil ProとApple Pencil(USB-C)の2本だてになりました。Aple Store価格でそれぞれ21,800円と13,800円です。そこそこの価格設定でしかも最新iPadモデルは第1世代、第2世代のPencil非対応です。

この点が悩ましく、筆者はPencilの選択に悩んでいる状況です。簡便な機能でよければUSB-Cの安価(それでもそこそこ高額)なタイプでよいのですが、フル機能を手に入れるならApple Pencil Proを選ぶことになります。

フル機能のProであれば活用の幅が広がりますが、これもモデルが進化してまた非対応となればコストが無駄になります。今後はサードパーティ製の発売を待って検討する考えです。

現在はPencilなしでiPad miniを使用していますがPencilがどうしても欲しくなる場面があります。

用途別おすすめポイント

では、用途別にiPad miniの活用を考えるとどうでしょうか。

学習・仕事での活用(eSIM、セルラーモデルの使い方)

学習や仕事においてはApple Pencilの活用が必要です。どうしてもPencilが欲しくなります。

次いで、通信ですが、iPad minの場合は自宅外に持ち出すことが多いのでセルラーモデルがおすすめです。iPhoneのテザリングでも良いのですが、接続する一手間やiPhoneのバッテリー消耗を考えるとやはりセルラーモデルに軍配が上がります。

今回の買い替えで一瞬、Wi-Fiモデルを注文しかけたのですが、最終的にはセルラーモデルを選びました。なお、iPad mini A17Proモデルのセルラーモデルにおいては1点注意があります。

それはeSIMのみ対応ということで、物理SIMカードを挿入するトレイがありません。尚且つeSIMがシングルでデュアル対応していない点です。そのため通信会社選択を慎重に行う必要があります。

環境的なことはここまでにして、筆者の使い方について共有します。

まず、通勤時、仕事中共に情報収集とさらにメモの活用です。miniについてはこの1点に尽きます。サイズがコンパクトなだけにいつでもどこでも8.3インチの画面で楽しむことができます。

エンタメ利用のメリット(ゲーム、動画視聴)

そして自宅に戻るともう1台のiPad Air(第5世代)と共に動画視聴に活躍しています。自宅ではどちらかというとiPad Air中心になりがちですが、状況に合わせてiPad miniも活用しています。

第5世代と比べると音の違いが明確です。スピーカーの配置が横向きで左右両方に配置されている関係で第5世代と比べると音像の広がりを感じます。また音質自体も向上しており外部スピーカーがなくても十分なレベルです。

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iPad mini 7のデメリットと注意点

ゼリースクロール問題

第6世代から言われていたゼリースクロール問題ですが、筆者が使用する限り目だったスクロール時の歪みはありません。この点の不安や不都合は全くありません。

コスト面と買い替えのタイミング

Apple製品の買い替えタイミングは結論からいうと買いたい時が買い時です。そもそも一般ユーザーからするとオーバースペックですから、気にする必要がありません。間近にモデルチェンジが噂されているような状態でない限り次期モデルを待つ必要はないでしょう。

むしろ1世代くらいなら旧モデルをAppleの整備済製品でも良いくらいです。ほぼ新品の状態の製品を約15%ほど安く購入することができます。

筆者のメインであるMac miniは整備済製品ですが、古さを感じることなく快適に使用できています。

おすすめアクセサリーとケース選び

ケースやスマートフォリオ、ガラスフィルムのおすすめ

今回初めてApple純正のスマートフォリオを購入しました。色はヴァイオレット。iPad mini本体がパープル(なぜか色名が異なる)なので同色を選びましたが、これがとっても綺麗。選んで良かったです。スマートフォリオ自体の手触りや質感がとても手に馴染んで、満足度がが爆上がりです。次からサードパーティ製を選びにくくなりました。まぁ、その分お高くて、mini用で9,800円です。

液晶保護のためのガラスフィルムは筆者定番のNimasoのアンチグレア(反射防止)のタイプを選びました。アンチグレアは本来好きではないのですが、本体の液晶が反射防止なのであえてアンチグレアを選びました。画面本来の光沢感が失われますが、今回購入したものはギリギリ許容範囲の状況です。画面の輝度を6割程度に設定すればかなり綺麗に表示されます。

もう少し様子を見て、iPad Airの第5世代にも使ってみようかというところです。

まとめ:iPad mini 7は買い替えに値するか?

第5・第6世代からの乗り換えで得られる価値

iPad mini第5世代からの乗り換えは大きな進化があります。よりコンパクトな筐体と画面サイズの拡大、サクサクとした挙動は満足度が高いでしょう。スピーカーの音質も劇的に良くなっているので利用価値が高いです。

第6世代との違い大きくありませんが2025年に実装される予定のApple Intelligenceを活用するのであれば買い替えに値するでしょう。第6世代購入直後でなければ検討の価値があります。

初めてのiPadとしての魅力と購入を迷っている方へのアドバイス

では初めてのiPadとしてはどうでしょうか。筆者としては初めてのiPadは11インチサイズがおすすめです。11インチを経験してからミニマルで十分というユーザーなら問題ないでしょう。理想的にはiPad miniはサブ機としておすすめです。

なお現在11インチサイズはiPad AirもしくはiPad(第10世代)があります。性能的には控えめですが現行モデルでは第10世代が最安値なのでこれで試してから本格的にiPadのある生活に入るのもいいでしょう。

筆者はMac mini、iPad Air11インチ、iPad mini A17Pro、iPhoneの構成で利用しています。Mac miniはデスクで、iPad Airは自宅のデスク以外の場所、iPad miniは主に外出時の利用です。

いずれにしても新品は高額なのでAppleの整備済み製品でいくらか安価に購入して様子をみるのもいいでしょう。タイミングが合えば6万円弱でiPad miniの第6世代を購入することができます。

ハマればこれほど生活に浸透する端末はなかなかありません。ぜひ体験してください。

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