今回はiPadの"用途別"のおすすめモデルについて紹介します。iPad初心者、外出利用、多用途で使いまくりたいという用途と"プライベート"、"ビジネス"、"クリエイティブ"の3つの視点を加えて解説します。
初めてのiPadには無印iPad(第9世代)がおすすめです。迷うなら多用途に適した"iPad Air(第5世代)"がピッタリです。外出が多いなら"iPad mini"がおすすめです。
ここでiPadの用途別選択肢を一覧にまとめました。あなたのiPad利用の目的や用途に当てはめてください。なおiPadの総称との混同を避けるためiPad(第9世代)を"無印iPad"(通称)と表記します。
用途 | 目的 | 機種 | ストレージ |
---|---|---|---|
プライベート | 動画・音楽視聴、WEB閲覧、メール、SNS、電子書籍電子書籍 | 無印iPad(第9・第10世代)、iPad Air | 64GB |
ゲーム | iPad mini、iPad Air、iPad Pro | 256GB | |
ビジネス | 業務効率化ツール | iPad mini、無印iPad(第9・第10世代) | 64GB |
資料作成、営業ツール | iPad Air、iPad Pro | 256GB | |
クリエイティブ | 動画・画像編集、他制作 | iPad Pro | 512GB以上 |
※「コンテンツ消費」の動画・音楽視聴はストリーミング(非ダウンロード)に限ります。
詳細は後段で"プライベート"、"ビジネス"、"クリエイティブ"の3つに分類して説明します。
ここでは"クリエイティブ"以外は複数の選択肢をあげています。予算や詳細な使い方の応じて上位の機種を選択肢に入れたためです。
大まかな候補が選択できたら、あとは各モデルごとの機能の違い、画面サイズ・液晶画面の性能・カメラの性能・認証方式など詳細に確認してからモデルを絞り込みます。以下は参考記事へのリンクです。
参考記事:2023年iPad最新モデルの選び方|容量・Wi-Fi・セルラー|Pro・Air・mini・無印
プライベートにおすすめのiPad
プライベートといっても用途は様々です。プライベートではコンテンツ消費が中心になると想定しました。
※コンテンツ消費=Webサイト・ホームページの閲覧や動画・音楽のストリーミング視聴など情報の検索・閲覧。
プライベートの場合は極端な高性能が要求されませんので"無印iPad"がおすすめですが、"iPad Air"も選択肢になりす。ハイエンドで高い描画性能が要求されるゲームを利用する場合は"iPad Pro"も選択肢になります。
動画や音楽の視聴は無印iPadとiPad Air
動画・音楽のストリーミング視聴なら"無印iPad"でも使えるわけですが、スピーカー性能面で重視する、将来的に使い方が変わる可能性も見据えて"iPad Air"も選択肢に入れました。
"無印iPad(第9世代)"と"iPad Air"の動画・音楽視聴における大きな違いは本体のスピーカーです。
"無印iPad(第9世代)"は本体を横向きにしたときにスピーカーが片側(ホームボタン側)だけに配置されます。そのため音の臨場感(広がり)という点では少々物足りなさを感じます。
"iPad Air"は本体を横向きにするとスピーカーが左右両側に配置されます。そのため臨場感という点では"無印iPad(第9世代)"と比べると優れています。
ただし、イヤフォンやヘッドフォンで利用する場合は本体スピーカーの特性を気にする必要はありません。
"iPad mini(第6世代)"も選択肢に入れても良いのですが、動画視聴での画面サイズを考慮し2機種に絞りました。
この場合のストレージ容量は64GB、通信機能は自宅での利用中心ならWi-Fiモデルで十分です。
iPad(第10世代)はiPad(第9世代)以上iPad Air未満
2022年10月19日に発表されたiPad(第10世代)は第9世代では物足りないけどiPad Airまでは要らないというユーザー向けです。
第9世代の名残(ApplePencil第1世代や非フルラミネーション)はありながら全画面10.9インチでUSB-Cが採用されており、第9世代とAirの間を埋める形になっています。
価格は安くありませんがコストパフォーマンスは高いです。
スピーカーが横向き時に両側配置となったことは動画視聴などに適していて評価できます。
WEB閲覧なら無印iPad(第9世代)
WEBの閲覧は機種を選びませんが、必要最小限ということなら"無印iPad(第9世代)"で十分です。能力的な余裕が欲しければ"iPad Air"も選択肢に入りますがそこまでの必要はありません。
この場合のストレージ容量は64GB、自宅利用が中心ならWi-Fiモデルがおすすめです。
ゲームはiPad ProとiPad mini
ゲームでの利用については少し状況が変わります。特に高い描画性能が要求されるゲームの場合はより高い性能が要求されます。
プライベートの選択肢にはあえて入れませんでしたが、"iPad Pro"や"iPad mini(第6世代)"も選択肢に入ります。
その理由は"iPad Pro"はCPUに"M1"(一部のMacと同様)が採用されており極めて高い性能を持っていること、"iPad mini(第6世代)"はCPUに"A15"が採用されており、現状(2021年10月現在)では最新のCPUであることです。
さらに"iPad mini(第6世代)"の場合は比較的小さな本体サイズで軽快にゲームを楽しみたい方には良い選択です。
この場合のストレージ容量は256GBは欲しいところです。通信機能は自宅での利用中心ならWi-Fiモデルで十分です。
"iPad Air"を選択肢に入れなかったのはより高い性能の"iPad Pro"とコンパクトさで勝るiPad mini"に絞ったためです。
ビジネスにおすすめのiPad
ビジネスといっても利用方法はいろいろあります。補助ツール、または本格的な仕事ツールを想定しました。
業務効率化はiPad mini(第6世代)と無印iPad(第9世代)
ここでは"iPad mini(第6世代)"、"無印iPad(第9世代)"を選択肢とします。
業務効率化とは仕事でメモやタスク管理、スケジュール管理など補助ツールとして使用する場合を指します。
この場合、高い性能は要求されませんので、"無印iPad"で十分です。
"iPad mini(第6世代)"は性能的にはオーバースペックになりますが、コンパクトサイズで持ち運びが楽なので、機動性発揮の点で選択肢に入れました。
私自身、2019年に発売された"iPad mini(第5世代)"を仕事の補助ツールとして常に持ち歩いて活用しています。
この場合のストレージ容量は64GBで十分です。機動性重視で通信機能はWi-Fi+セルラーモデルが欲しいところです。
資料作成や営業ツールはiPadAir(第5世代)とiPad Pro
ここでは"iPad Air(第5世代)"、"iPad Pro"が選択肢になります。
資料作成やプレゼンテーション、業務用のアプリ利用、簡単な動画・画像編集を行う場合は高い性能を確保するのが良いです。
簡単に取り替えがきかないことを考えると能力的に余白があってもその分が心理的な余裕となってくるでしょう。
この場合、ストレージ容量は多くのアプリを使用することや、資料を本体に保存しておくことが想定されますので256GBが欲しいところです。
さらに通信機能はWi-Fi+セルラーモデルを選ぶと機動性がより発揮できます。
"iPad mini"は画面サイズが小さいため除外しました。
参考記事:iPad "Wi-Fi" vs. "Wi-Fi+Cellular"違いを徹底比較!あなたに合っているのは?
クリエイティブにおすすめのiPad
最後にプロも含めてクリエイターの場合の選択肢です。
プロのクリエイターは"iPad Pro"一択。
ビジネスでの動画編集、画像編集、イラスト制作等を考慮すると極めて高性能が要求されますから、選択肢としては"iPad Pro"が最も優位です。
"iPad Pro"にはストレージとして128GB、256GB、512GB、1TB、2TBと5種類が用意されています。
扱う1ファイルあたりのデータサイズが大きい場合は特に大容量のストレージを選ばないと後悔することになるでしょう。
もっとも、価格も相応に高額になりますから、そもそも"iPad Pro"である必要性も考慮する必要があります。
コスト面と操作性を考慮するとiPadではなく"MacBook Pro"でも良いのですが、ApplePencilを使用したイラスト制作は"iPad Pro"が適していますし、持ち運びの手軽さや機動性という点では"iPad Pro"の優位性が高くなります。
私自身はプロのクリエイターではないので、断定的な見解は避けますが、"iPad Pro"は予算が許すなら購入したい機種ではあります。
ここ(iPad Proレベル)までくると、操作性の観点から考えるとMac本体の方がより操作性が高いわけです。あとは持ち運びのしやすさ・機動性とのせめぎ合いということになります。
まとめ
目的・用途別のおすすめiPadについて説明しました。
コンテンツを楽しみたいのか、気軽に持ちる歩きたいのか、それともビジネスやプロとして活用したいのかで、どのiPadにするのか選んでください。
参考までに、私のiPad環境ですが、自宅でのコンテンツ消費用に"iPad Pro(第1世代、256GB/WiFi)"、外出時のビジネス補助ツールとして"iPad mini(第5世代、256GB/WiFI+セルラー)"を利用しています。(2台使いです)
現在のラインアップなら、自宅のコンテンツ消費用に"無印iPad(第9世代、64GB/Wi-Fi)"、外出時のビジネス補助ツールとして"iPad mini(第6世代、64GB/Wi-Fi+セルラー)"を選ぶでしょう。
参考記事:初代iPad Pro 9.7インチiPadOS17サポート終了!第1世代どこまで使えるか?
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