先日、導入したmineoのパケット放題をiPad mini第5世代7.9インチで試してみました。スマートフォンと違い比較的大きい画面でどこまで使用に耐えるのかを確認するためです。
概況としてはスマートフォンの使用の場合と同様に動画サービスは概ね問題なく使用できます。一方でWEBサイトの閲覧については難があるという状況でした。
ここで一つ補足があります。mineoの”パケット放題”は500Kbpsという速度で使い放題になるオプションですが、Aタイプつまりau回線のタイプだけは3日間で6GBの消費で通常の速度制限になる可能性がありそうです。”ありそうです”というのはmineoの注意書きに”速度制限される場合があります”と記載があるからです。この点についてはあらためて時間を使って検証したいと思います。
ではサービス別に報告します。
※mineoの"パケット放題"(最大500Kbps)は2021年6月より"パケット放題Plus"(最大1.5bps)として新たにサービスを開始しています。この記事は"パケット放題"(最大500Kbps)当時ものです
→mineo/マイネオの"パケット放題Plus"ほぼ使い放題!注意点も!
【格安SIM】mineoパケット放題の動画再生
✔︎ YouTube
使えます。再生が始まるまでの読み込みに数秒かかりますが、その後は順調に再生されます。動画の再生が始まった後にわずかに読み込みのために停止する場合がありますが、毎回ではありませんし、個人的には気になるレベルではありません。
画質のレートは240p、360p、480pで再生されます。実際には240p 、360pでの再生がほとんどでした。十分使用に耐えるレベルです。
✔︎ NETFLIX
使えます。再生が始まるまでの読み込みがYouTubeと比べると少し長いように感じますが、再生が始まってしまうとその後は快適に視聴できます。画質も想定外にきれいです。もちろんフルHDや4Kにはおよびませんが、iPad miniの7.9インチの画面で見るには十分です。
スマートフォンMotorolaのmotoG7で検証した時と同様に必要にして十分です。
高い圧縮技術の効果絶大です!
✔︎ AppleTV+
使えます。NETFLIX同様、再生が始まるまでの読み込みに時間がかかるものの、再生が始まるとその後は快適です。画質もまずまずというところです。
✔︎ Apple Music(MV)
ほぼ使えます。再生が始まるまでの読み込みに数秒程度の時間がかかりますが、問題ありません。画質は元のソースによって違うようですが、画面を最大にしなければ画質はきれいな方です。気になるのは通信が安定しない状況では停止する場面が見られたことです。
Apple Musicのミュージックビデオは楽曲によって画質が全然違います。画面を最大化しても高画質で再生されるものもあれば荒い画質のものまで様々です。
✔︎ Amazon Prime Video
ほぼ使えます。他の動画サービスと同様に最初の読み込みには時間を要しますが、画質もまずまずきれいで十分です。Apple Musicのミュージックビデオと同様に通信の状況によって使いづらい時もあります。
✔︎ HULU
使えません。圧縮技術が高くないのかもしれません。とにかく途中で止まります。リアルタイム配信の動画については再生には耐えますが画質が耐えられません。
アプリで画質の調整が可能で、標準画質を選んでも同じ症状です。
✔︎ AbemaTV
使えません。画面が固まってなかなか始まらないし、再生しても画質が粗くて使い物になりません。
【格安SIM】mineoパケット放題のWEBサイト閲覧
スマートフォンMotorolaのmotoG7の時と同様に読み込み時間が長くてストレスが溜まります。500KbpsはWEBの閲覧向きではありません。500Kbpsの速度が安定して出ていればまだなんとかなるレベルですが、特に混雑する昼の12時台、特に12時30分の前後は厳しいものがあります。
私が確認できた昼12時台の速度低下の最下限は200Kbpsです。これだと通常の速度制限と同じ速度ということになります。
WEBサイトを利用するときだけ”パケット放題”をオフにするという方法もありますが、混雑する時間帯は同じように速度が低下しますので、結局は同じ状態になります。
なんとも悩ましいですが、そんな時はメイン機のiPhone8(Biglobeモバイル/Aタイプ)のテザリングで回避しています。
まとめ
以前の記事に書いたように動画は概ね良好、WEBサイト閲覧は”難アリ”という結果です。後は昼の速度低下をどう受け止めるかです。昼の速度低下が気にならないという方にとってはなかなかの優れモノということになります。逆に、例えば仕事の休憩時間で昼12時台の使い勝手が重要だ、という方には選択肢に入ってこないでしょう。
価格と利便性のバランスが重要です。他の格安SIMのBiglobeモバイルでも同じようなデータ消費をカウントしないサービスで”エンタメフリーオプション”というものがあります。こちらは低速ではなく通常の速度域で利用できますし、Aタイプ(au回線)であれば昼の時間帯もそこそこの速度を維持します。ただしBiglobeモバイルの"エンタメフリーオプション"はmineoの”パケット放題”と違って対象とするサービスや使い方が限定されます。今回の記事で検証したサービスでは NETFLIX、Apple TV、Apple Music(MV)、Amazon Prime Videoは対象外です。※Apple Musicの音楽再生は対象
この違いをよく理解した上で選択肢にするかどうかを検討する必要があります。
まだしばらく検証が続きそうです。
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