iPadのストレージ容量、64GBで十分ですか?それとも128GB?、256GB?以上が必要ですか?写真や動画、アプリなど、あなたの使い方に合った最適な容量を選びましょう。
この記事ではiPadのストレージ容量の選びに迷っている方に向けてポイントを解説します。
ポイントとして次の3つを挙げます。
- 動画視聴やウェブ閲覧などコンテンツ消費だけなら64GB、128GB
- 資料作成やゲームやアプリを多く使うなら128GB(iPad Airのみ)または256GB以上
- メインマシンまたは動画や画像編集で使うなら512GB以上(iPad AirとiPad Proのみ)
動画視聴やWEBサイト閲覧などのコンテンツ消費に特化するなら64GB、128GBの容量で十分です。ストリーミングで動画や音楽を楽しむ場合は、データをダウンロードする必要がないため64GBや128GBで十分です。
iPad Air(M2)とiPad mini(A17 Pro)なら128GBから1TBまで選ぶことができるので選択肢としての価値が高いです。
資料作成やゲームを多く使うなら256GB以上がおすすめです。制作物やデータが増えるほど、容量の大きいストレージは必要不可欠です。予算が許せば51GB以上が良いでしょう。
iPadをメインマシンとして仕事や動画・画像編集で活用するなら、512GB(Pro,M2 Airの設定)以上がオススメです。ビジネス文書、プレゼンテーション、プライベートな写真や動画など、多岐にわたるデータを一台のiPadで管理するためには、十分なストレージ容量が必要です。
後から容量を増やすことができないので、初めから適切な容量を選ぶことが大切です。さまざまな使用シーンに合わせて、最適なiPadのストレージ容量を選び、快適なiPadライフを楽しんでください。
iPadシリーズのストレージ構成はiPadが64GBと256GB、iPad mini(A17 Pro)が128GB、256GB、512GB、iPad Airが128GB、256GB、512GB、1TB、iPad Proが256GB、512GB、1TB、2TBです。iPad AirとiPad miniが128GBからとなったことで選択肢が増えて選びやすくなりました。
参考記事→2024年iPad最新モデルの画面サイズ、容量、通信方式の選び方
64GBや128GBで足りるユーザーは動画・WEBなど情報収集中心
エンタメや情報収集(動画視聴・WEBサイト閲覧)がメインなら64GBまたは128GBで足ります。
理由は簡単。動画をストリーミングで視聴したりWEBサイト閲覧だけならiPad本体に保存するデータ量が少なくすむからです。
YouTubeやNETFLIX、HULUなどの動画、Apple Music、Spotify、Amazon Prome Musicなどの音楽配信サービスの利用が中心ならiPad本体に大量のデータ保存をしないので、ストレージ容量を圧迫することはありません。(ダウンロード視聴は除きます)
WEBサイトの閲覧もデータ保存量が少ないので64GBや128GBで足ります。
もし、動画視聴、音楽を楽しむ、WEBサイト閲覧以外にも利用目的がある場合は256GBまたはそれ以上のストレージ容量を選ばないと後悔することになるでしょう。
なお、ストレージの容量は理論上の保存容量です。OSやシステムがある程度の領域を使用しますので、64GBの場合、実際には50数GBの保存容量になります。
以下は筆者の"iPad mini(第5世代)"のストレージの空き状態です。
音楽や動画はストリーミングサービスなのでデータ保存はほとんどありません。写真の保存枚数は"Google Photo"を使って退避し、さらにMac本体にデータを移しているので、写真の保存枚数は少ないです。
256GBが必要なユーザーはビジネス利用、制作物など多用途
ビジネス利用が多い、動画編集やイラスト、画像などの制作物が多い、アプリやコンテンツをたくさんインストールしたい、iPad本体にデータを多く保存したいというユーザーは256GB(以上)が必要です。
動画編集のデータはギガバイト(GB)単位でデータがたまりますし、写真も枚数が多いと空き容量を圧迫します。
アプリ、特にゲームはデータがふくれ上がります。
利用目的が単一ではなく多用途を想定するなら容量はできるだけ多いほうが良いです。
"iPad mini"、"iPad(第10世代)"の2機種はストレージの構成が64GBと256GBです。
"iPad Air(M2)"は128GB、256GB、512GB、1TBの構成、"iPad Pro"(11インチ、13インチ)は256GB、512GB、1TB、2TBの構成になります。
外出時にiPad本体に保存したデータを利用することが想定されるならできるだけ多くの容量を選ぶべきです。
保存できる容量を増やすとそれだけ価格も跳ね上がりますが、目的を満たすためには必要なコストです。予算の許す範囲でできるだけ容量を増やすようにしましょう。
後から容量を追加できないことは理解しておくべきです。
iPad Pro(M4)、iPad Air(M2)なら容量選択の幅が広がる
ここまで一般的な64GBと256GBの容量について説明しましたが、iPad Proの場合は256GB、512GB、1TB、2TBといった容量を選択することができます。
iPad Air(M2)も構成は異なりますが、128GB、256GB、512GB、1TBの4構成です。
特にM2 Airの128GBは絶妙な選択肢です。
iPad Air(M2)のアップデートによりストレージ容量の選択肢が増えたのはユーザーにとっては大きなメリットです。
円高の影響もあってストレージの大きいモデルを選ぶとかなり高額になりますが、iPad Airなら比較的購入しやすい価格構成になっています。
学生が勉強に使用する場合のおすすめ容量
学生が勉強に使用する場合のおすすめ容量はどうでしょうか?
情報収集やテキスト(文字)中心のレポートや資料作成であれば64GB(mini、iPad)、または128GB(iPad Airのみ)で足ります。
私の子供が大学生の頃、制作物はテキスト中心のレポートや卒論でした。文系でしたので複雑なコンテンツや画像などを扱うことは少なかったのでストレージを大量に使用することはありませんでした。
一方で、複雑なコンテンツや専用または特殊なアプリ、動画・画像やイラストを扱うことが想定される場合は256GBが選択肢になりますし、iPad Air(M2)の128GBも選択肢になります。
クラウドのストレージを利用することも可能ですが、通信やストレージサービスにかかるランニングコストを考慮するとできるだけiPad本体にデータを保存するほうが経済的も効率的にも扱いやすいでしょう。
iPadの容量(ストレージ)構成と価格
ここで現行のiPadのストレージ別の価格を紹介します。
ストレージは後で追加できませんから、64GBで十分なユーザーでも、予算に余裕があればより多くの容量を選択しましょう。
iPadのストレージ構成と価格(2024年5月現在)
機種 | 通信機能 | 64GB | 128GB | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB |
---|---|---|---|---|---|---|---|
iPad Pro11(M4) | Wi-Fi | ー | ー | 168,800円 | 204,800円 | 272,800円 | 340,800円 |
Wi-Fi+Cellular | ー | ー | 204,800円 | 240,800円 | 308,800円 | 376,800円 | |
iPad Pro13(M4) | Wi-Fi | ー | ー | 218,800円 | 254,800円 | 322,800円 | 390,800円 |
Wi-Fi+Cellular | ー | ー | 254,800円 | 290,800円 | 358,800円 | 426,800円 | |
iPad Air11(M2) | Wi-Fi | ー | 98,800円 | 114,800円 | 150,800円 | 186,800円 | ー |
Wi-Fi+Cellular | ー | 124,800円 | 140,800円 | 176,800円 | 212,800円 | ー | |
iPad Air13(M2) | Wi-Fi | ー | 128,800円 | 144,800円 | 180,800円 | 216,800円 | ー |
Wi-Fi+Cellular | ー | 154,800円 | 170,800円 | 206,800円 | 242,800円 | ー | |
iPad(第10世代) | Wi-Fi | 58,800円 | ー | 84,800円 | ー | ー | ー |
Wi-Fi+Cellular | 84,800円 | ー | 110,800円 | ー | ー | ー | |
iPad mini(A17 Pro) | Wi-Fi | ー | 78,800円 | 94,800円 | 130,800円 | ー | ー |
Wi-Fi+Cellular | ー | 104,800円 | 120,800円 | 156,800円 | ー | ー |
※iPad Proは標準ガラスの価格を記載しています。
こうして見ると"iPad Air"と"iPad mini"の128GBの設定は実に絶妙な設定です。64GBでは不安だけど256GBでは多いというユーザーは128GBが選択肢に入るでしょう。Wi-Fiモデルで十分というユーザーは"iPad Air"11インチの128GBモデルの検討価値があります。
iPadの空き容量の増やし方
iPadの空き容量を増やすには工夫が必要です。空き容量を増やすといっても後付ができませんので元々の容量が増えるのではなく無駄なデータを減らす工夫をするということです。
- こまめなデータの整理
- 外部ストレージにデータを移動する
- ストリーミングサービスの活用
- クラウドストレージの活用
参考記事→iPhoneとiPadのシステムデータ問題解決:|ストレージ最適化テクニック
筆者の場合は撮影した写真と動画を"iCloud Photo”で同期し、最適化をすることでiPad本体のデータを圧縮してストレージ容量を節約しています。この方法はiPhoneでも利用しています。
クラウドサービスの利用。筆者の場合はiCloudを利用しています。AppleのApple OneというサービスでストレージだけでなくApple MusicやApple TV+などとのバンドルサービスです。ファミリータイプでも月額2,000円弱で利用できます。
音楽視聴と動画サービスはストリーミングを活用してできるだけダウンロードは利用しないようにしています。
参考記事:iCloudの一時利用で機種変更時のバックアップ容量不足を無料で対策
まとめ/利用目的や利用シーンを想像して選ぼう
iPadの容量選択は、あなたの利用方法に合わせて賢明な選択をすることが重要です。過去の経験がある場合は、それを参考にすることも一つの方法です。しかしながら、初めてのiPad購入の方は、この記事のアドバイスをぜひ活用してみてください。自分の使用シーンやニーズに合わせて最適な容量を選ぶことで、快適なiPadライフを実現できます。
また、予算も考慮しながら選ぶことも重要です。動画やウェブ閲覧のための軽い使用なのか、写真編集やクリエイティブな活動、ゲームを楽しむための十分な容量が必要なのかを考えながら選ぶことが大切です。どの用途にも、適切な容量が必要です。
最後に、容量選択は一度選んだら後から変更できないことを理解しておいてください。自分の利用スタイルや将来の使用量の増加を見越して、慎重な検討をお勧めします。iPadの魅力的な機能を最大限に活用するために、適切なストレージ容量を選んで、より充実したiPad体験を楽しんでください。"
参考記事:iPad mini 7(A17 Pro)買うべき?第5・第6世代からの買い替えメリットを徹底比較
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参考記事:iPad、自宅中心は”WiFi”、外出中心は”WiFi+セルラー”で決まり!その理由を解説
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