2021年11月下旬、"iPhone13 mini"(128GB、スターライト)を楽天モバイルで購入しました。価格はApple直販と同じ86,800円(税込)です。
"iPhone13 mini"は高機能・高性能で片手で操作できるピッタリのサイズ感で大満足。片手操作ができるコスパの高いスマートフォンを求めるユーザーにとって後悔しない選択です。
価格は併売している前モデルの"iPhone12 mini"(128GB)との差が11,000円(Apple Store/税込)です。バッテリーもち(持続時間)向上、ノッチ幅縮小、最新CPU、手ぶれ補正機能向上、シネマティックモード搭載を考えると大変魅力的です。
"デュアルeSIM対応"は副回線利用ユーザーにとって有難いところです。
Face ID(顔認証)はマスク装着時の認証ができるようになり、さらに使いやすくなりました。
簡単に結論をまとめましたが、詳細については最後まで目を通してください。
目次
"iPhone13 mini"片手操作とバッテリーもち改善!後悔なし!
【結論】→"片手操作ができること、バッテリーの保ち向上で満足しています!"
良かったところ | ・手にピッタリのホールド感(片手操作ができる) ・バッテリーの持続時間が向上(筆者は2日に1回の充電頻度) ・画面が綺麗(高精細と有機LED) ・カメラ機能が充実 ・動作・挙動がサクサク(最新CPU) ・デュアルeSIM対応 |
気になるところ | ・ノッチ(切り欠き)で通知エリアに制約あり ・シネスコサイズの映画・動画はノッチが目障り ・Face IDは画面ロック解除に最短2アクション |
私はすでに慣れましたが、初めてのユーザーはロック解除と画面上部のノッチ(切り欠き)が気になるかもしれません。
"iPhone13 mini"は画面の縦横比の関係でYouTubeなど縦横比16:9の動画では"iPhone SE(第2・3世代)"と比べて有効な画面面積が広いとはいえません。
一方で片手操作ができるメリットは大きいです。私の小さな手でもほぼ片手操作が可能です。
※私は手のひらの下端から中指先端まで約18.5センチ、親指の先端から親指の第二関節まで約6.3センチです。
"Face ID"(顔認証)と"Touch ID"(指紋認証)の違い
"iPhone SE(第2世代)"のTouch IDを使用していたため、最初はFace ID(顔認証)に違和感がありましたが徐々に慣れました。
Touch ID(指紋認証)が1アクションで画面ロック解除できたことを考えるとプラス1アクションの顔認証に慣れる必要があります。この点は好みが分かれます。
"Touch ID"(指紋認証)
"Touch ID"(指紋認証)は、あらかじめ登録した指(指紋)でホームボタンを押し込むと画面ロックが一瞬で解除される仕組みです。1アクションで画面ロック解除できます。これは利便性の点でかなり優れています。
"Face ID"(顔認証)と違いiPhone本体が手(登録した指)の届く範囲にあればどのような状況でも画面ロック解除が可能です。
冬場に指紋部分の皮膚が荒れるユーザーは使いにくくなりますが、"iPhone SE(第2・3世代)"では認証性能が向上しているのでかなり改善されています。
"Face ID"(顔認証)
"Face ID"(顔認証)は本体の電源ボタンの押下または画面タップの後に、あらかじめ登録した顔で認証し、その後画面を下から指でスワイプすると画面ロックが解除されます。
一見2アクションに見えますが、"画面を覗き込む"必要があるので、厳密には3アクションです。
"Touch ID"(指紋認証)は画面を覗き込む必要がないので、手が届く範囲であればいつでも1アクションで画面ロック解除できます。
"Face ID"(顔認証)は、電源ボタンの押下または画面タップの代わりに、本体を持ち上げたり動かすことで画面を点灯させる設定は可能ですが、意図せずに液晶画面が点灯するとバッテリーが消耗するので、この設定はしていません。
いずれにしても"Face ID"(顔認証)は最短でも2アクション必要なのでこの点は理解しておく必要があります。
さらにコロナ時代でマスクを着用しますので、いちいちマスクをずらすか、パスコードを入力して画面ロックを解除する必要がありましたが、この問題は2022年3月14日(月)にiOS15.4へのアップデートで解消されました。
実際にiOS15.4アップデート後に再度顔登録後にマスク装着して試しましたが、おおむね9割くらいの確率で認証に成功しました。
うまくできないという場合は、顔と画面の角度に注意してトライするとコツがわかります。
本体サイズ感/片手操作ができる
最近のiPhoneやスマートフォンは6インチを超えるものがほとんどなので、"iPhone13 mini"の画面(5.4インチ)はかなり小さめサイズです。("iPhone12 mini"も同じ画面サイズ)
以前に使用していた"iPhone SE(第2世代)"と比べると高さが6.9ミリ小さく、幅が3.1ミリ小さくなりました。幅はわずか3.1mmの差ですが、さらに片手操作がしやすくなりました。
ケースはできるだけ極薄のものを選ばないと操作性を損ないます。
機種/外形寸法 | 高さ | 幅 | 厚み | 重量 |
iPhone13 mini | 131.5mm | 64.2mm | 7.65mm | 140g |
iPhone12 mini | 131.5mm | 64.2mm | 7.4mm | 133g |
iPhone SE(第3世代) | 138.4mm | 67.3mm | 7.3mm | 144g |
iPhone SE(第2世代) | 138.4mm | 67.3mm | 7.3mm | 148g |
iPhone13 | 146.7mm | 71.5mm | 7.65mm | 173g |
iPhone8 Plus | 158.4mm | 78.1mm | 7.5mm | 202g |
参考までに重量の違いですが、"iPhone 13 mini"は"iPhone SE(第3世代)"より4グラム軽く、"iPhone 12 mini"よりも7グラム重たくなります。誤差レベルですね。
"iPhone13mini"(右)の方が明らかに長辺(高さ)が短いですが、ベゼルレスのため有効画面の高さが長くなります。
"iPhone13mini"の短辺(横幅)は"iPhoneSE(第2世代)"とわずかの差です。
上記はいずれもケース装着時の撮影です。
画面サイズ/シネスコサイズに最適⇄16:9の動画は不利
"iPhone 13 mini"の画面サイズ(5.4インチ)は最近のスマートフォンと比べると小さいですが、それでも"iPhone SE(第2・3世代)"の4.7インチと比べると面積が拡がります。
ただし"iPhone SE(第2・3世代)"とは画面の縦横比が異なるため、必ずしも"iPhone13 mini"が画面面積の点で有利とは言えません。
また、画面上部のノッチ(切り欠き)の影響でシネスコサイズの映画・動画を視聴するときはこのノッチ(切り欠き)が目障りになります。
YouTubeなど多くの動画は16:9の縦横比のため"iPhone SE(第2・3世代)"と比べると有効面積はわずかに小さくなります。
条件 | 機種 | 画面サイズ(対角線のサイズ) |
YouTube視聴 (縦横比16:9) |
iPhone13 mini | 117mm(-2mm) |
iPhone SE(第2・3世代) | 119mm | |
シネスコサイズ動画 (縦横比2.35:1) |
iPhone13 mini | 124mm(+12mm) |
iPhone SE(第2・3世代) | 112mm |
"iPhone 13 mini"はシネスコサイズに最適化されているため、16:9の画面の映画や動画を"iPhone 13 mini"本体を横向きにして視聴すると、左右両端に黒い帯が現れるため5.4インチの画面全てを有効に使うことができません。YouTubeを視聴する場合、"iPhone13 mini"は"iPhone SE(第2・3世代)"より画面面積がわずかに小さいということになります。
"iPhone SE(第2・3世代)"は画面の縦横比16:9に最適化されています。そのためほとんどの動画の場合、画面の上下両端に無駄な黒い帯がなく液晶画面全体を無駄なく使うことになります。ただしシネスコサイズの映画や動画を視聴する場合は画面の上下に黒い帯が現れ画面の面積を有効に使うことができません。
操作感
"iPhone 13 mini"の操作感は画面全体の動きが大変なめらかで快適に操作することができます。
"iPhone SE(第2世代)"と画面のリフレッシュレートは変わっていないはずなので、これはCPUの違いによる影響が大きいと思われます。
ボタン類では電源ボタンと音量のアップ・ダウンのボタンが縦に長くなっていて操作しやいです。
オーディオ性能
オーディオに関してはDolby Atmosによる空間オーディオを楽しむことができます。
Dolby Atmosによる空間オーディオとの自動切り替えには連携させるイヤフォンに制約があります。現行のiPodsシリーズやBeatsの一部機種だけが自動切り替えに対応しています。
私自身は現行のiPodsシリーズを所有していないので、Dolby Atmosを常にオンにしておいて空間オーディオを利用しています。
当初はAir Podsシリーズのみが空間オーディオに対応していると勘違いしていましたが、実際に試したところ音像に変化があったので空間オーディオ自体は利用できているようです。
空間オーディオは擬似的に音像を加工して臨場感を生み出すものであって、音質を改善するものではありませんのでこの点は理解しておく必要があります。
私が利用しているイヤフォンは"Anker"の"Soundcore Liberty Air2"という製品です。参考記事はこちら→おすすめワイヤレスイヤホンAnker Soundcore Liberty Air 2 詳細レビュー !
バッテリー性能(持続時間)
バッテリーの性能の一つである"保ち(持続時間)"は"iPhone SE(第2世代)"と比べると明らかに向上しています。
"iPhone SE(第2世代)"の場合は1日1回の充電サイクルでしたが、"iPhone13 mini"は平均的に1.5日〜2日に1回くらいの充電間隔になります。外出する場合は2日間全く充電せずに利用するのは厳しい状況ですが、在宅勤務が続く場合は2日間に1回の充電サイクルです。
"iPhone12 mini"を使用したことはありませんが、"iPhone12 mini"から移行してもバッテリーの保ちは改善していると思われます。(公式スペック上)
バッテリーの保ちが改善すると心理的に楽になります。
私が"iPhone12 mini"ではなく"iPhone13 mini"を選択した理由はバッテリーの保ちがポイントでした。iPhone SE(第3世代)はアップデートによりバッテリーの保ちが改善されました。
機種/時間 | ビデオ再生 | ビデオ再生(ストリーミング) | オーディオ再生 |
iPhone13 mini | 17時間 | 13時間 | 55時間 |
iPhone12 mini | 15時間 | 10時間 | 50時間 |
iPhone SE(第3世代) | 15時間 | 10時間 | 50時間 |
iPhone SE(第2世代) | 13時間 | 8時間 | 40時間 |
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カメラ機能
カメラ機能は必要にして十分です。
前モデルのiPhone12シリーズからの機能的な向上はビデオ撮影時のシネマティックモード搭載だけですが、ポートレイトモード、広角と超広角の画角での写真撮影など十分な機能を有しています。
私の場合、iPhone13 Proシリーズほどの高機能は必要ありませんから、十分すぎるくらいです。実際に使ってみると"超広角"はとても便利です。
シネマティックモードはユーザーによって使用しないこともあるでしょう。
通信SIM(デュアルeSIM対応)
iPhone13シリーズからデュアルeSIMに対応しています。
さらに物理SIMが1枚装着できますから、擬似的にトリプルSIMまで対応可能です。ただし、常にスタンバイできるのはデュアルSIM(2回線)までです。
つまり物理SIM+eSIMでスタンバイまたはデュアルeSIMスタンバイでの利用が可能です。
私のように定期的に格安SIMの通信速度測定を行う身にとってはとても便利な機能です。
一般的に考えてもメイン回線がeSIMに加えてサブ回線もeSIMで運用できるというのはeSIMが普及しつつありますので便利です。
AppleCare+(延長保証)の必要性
iPhoneシリーズ購入時にAppleの延長保証である"AppleCare+(アップルケア・プラス)"の加入を検討するユーザーは多いと思います。
"AppleCare+"については筆者の経験から不要と考えていますが、手に持つ機会が格段に多いので検討の余地はあります。
筆者は10年以上iPhoneを使ってきた中で故障は一度もありません。落下による損傷は一度だけありますが、打痕程度で致命的ではなかったので修理はしませんでした。
"AppleCare+"に加入すると、バッテリー交換時が無償になりますが、補償の月額費用とバッテリー交換のコストを比べると"お得"とはいえません。
あとは使い方次第でメリットの有無が異なりますので、慎重に検討していください。
参考記事:"AppleCare"は1年保証とスマホ・モバイル保険のセットでカバーできる!
参考記事:AppleCare+(延長保証)は必要ない!実例付きで理由を徹底解説!
まとめ
"iPhone13 mini"の徹底レビューはいかがでしたか?
私自身あまり大きなスマートフォンが好きではないこともあり、"iPhone13 mini"を購入しました。
画面は小さいものの、片手操作がしやすいという点で"iPhone13 mini"に満足しています。
しばらく使ってみて感じた改善しほしい点は次の通りです。
✔︎ ノッチの極小化(可能な限り小さく)
✔︎ Face ID+Touch ID(電源ボタンに搭載)の実装
この2点が実装されれば100%満足です。
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