片手操作サイズのiPhone13 miniのバッテリー・カメラ性能に満足!

2021年11月下旬、"iPhone13 mini"(128GB、スターライト)を楽天モバイルで購入しました。

購入理由は片手操作ができるサイズとバッテリー容量の改善です。

"iPhone13 mini"は片手操作ができるスマートフォンを求めるユーザーにとって後悔しない選択です。筆者も"iPhone13 mini"の操作感や性能に大満足です。1年以上経過した現在(2023年3月)でも十分選択肢に入ります。

前モデルの"iPhone12 mini"(128GB)との本体サイズの差が面積が同じで厚みと重量が若干増しているものの、厚みが0.25ミリ、重量が7グラムとその差は誤差レベルです。バッテリーもち向上、ノッチ幅縮小、カメラの手ぶれ補正機能向上、シネマティックモード、ナイトモード搭載を考えると大変魅力的です。

せっかくの片手操作ができるサイズを損なわないためケースはバンパーケースを使用しています。背面は薄いシートを貼るのみです。

全体的な使用感など詳細をレポートします。

※iPhone13 miniは2023年9月に終売となりました。

参考記事→iPhone、iPadの買い替え時、機種変更はいつ?

結論:片手サイズとバッテリー・カメラ性能に満足!

結論

"片手操作ができることやバッテリーのもち向上など総体的に満足!"

特徴
良かったところ・手にピッタリのホールド感
・バッテリーの持続時間が向上(筆者は2日に1回の充電頻度)
・画面が綺麗(高精細と有機LED)
・カメラ機能が充実
・動作・挙動がサクサク
・デュアルeSIM対応
気になるところ・ノッチ(切り欠き)で通知エリアに制約あり
・シネスコサイズの映画・動画はノッチが目障り
・Face IDは画面ロック解除に最短2アクション

手にピッタリ収まるホールド感に安心感や心地良さを感じます。

画面は小さいですが、5.4インチというサイズは成人男性として小さめの手のひらサイズにはピッタリです。液晶画面は高精細で綺麗なので視認性も問題ありません。
 ※私は手のひらの下端から中指先端まで約18.5センチ、親指の先端から親指の第二関節まで約6.3センチです。

バッテリー容量は6.1インチの通常サイズと比べると少ないですが、設定・運用次第で節約できます。筆者は利便性に影響しない範囲で運用して平均的に2日に1回の充電頻度です。

参考記事→iPhoneのバッテリー最大容量の減りが早い原因と対策7項目!

その他、機能・性能的にヘビーユーザでもない限り申し分ありません。

筆者の場合はゲームをしないことやiPadまたはiPad mini(第5世代)との使い分けをしていることが前提になります。

また、カメラ性能もProほどではありませんが、通常の使用ではオーバースペックなくらいで綺麗な写真や動画を撮ることが可能です。超広角での撮影は狭い場所でも広い空間でも便利に使うことができます。

iPhone3機種

本体サイズ感:SEとの比較/片手操作ができるiPhone

最近のiPhoneやスマートフォンは6インチを超えるものがほとんどなので、"iPhone13 mini"の画面(5.4インチ)はかなり小さめサイズです。("iPhone12 mini"も同じ画面サイズ)

筆者が以前に使用していた"iPhone SE(第2世代)"と比べると高さが6.9ミリ小さく、幅が3.1ミリ小さくなりました。幅はわずか3.1mmの差ですが、さらに片手操作がしやすくなりました。

【iPhone13 mini他機種とのサイズ比較表】

機種/外形寸法高さ厚み重量
iPhone13 mini131.5mm64.2mm7.65mm140g
iPhone12 mini7.4mm133g
iPhone SE(第3世代)138.4mm67.3mm7.3mm144g
iPhone SE(第2世代)148g
iPhone14146.7mm71.5mm7.80mm172g
iPhone137.65mm173g
iPhone14 Plus160.8mm78.1mm7.80mm203g

参考までに重量の違いですが、"iPhone 13 mini"は"iPhone SE(第3世代)"より4グラム軽く、"iPhone 12 mini"よりも7グラム重たくなります。誤差レベルですね。

iPhone13mini-iPhoneSE2-比較
"iPhone SE"の第2世代(左)と"iPhone13 mini"(右)のサイズ比較

"iPhone13mini"(右)の方が明らかに長辺(高さ)が短いですが、ベゼルレスのため有効画面の高さが長くなります。そのため縦向きの操作範囲が広くなります。

iPhoneSEの第2世代(左)とiPhone13 mini(右)の幅の比較
"iPhoneSE"の第2世代(左)と"iPhone13 mini"(右)の幅の比較

"iPhone13mini"の短辺(横幅)は"iPhoneSE(第2世代)"とわずかの差です。

上記はいずれもケース装着時の撮影です。

画面サイズはシネスコサイズに最適⇄16:9の動画は不利

"iPhone 13 mini"の画面サイズ(5.4インチ)は最近のスマートフォンと比べると小さいですが、それでも"iPhone SE(第2・3世代)"の4.7インチと比べると面積が拡がります。

ただし"iPhone SE(第2・3世代)"とは画面の縦横比が異なるため、必ずしも"iPhone13 mini"が画面面積の点で有利とは言えません

また、画面上部のノッチ(切り欠き)の影響でシネスコサイズの映画・動画を視聴するときはこのノッチ(切り欠き)が目障りになります。なお、現在は画像のサイズが調整されており画面枠に黒縁ができたことでノッチの影響はありませんが、その分画像サイズが小さくなっています。

iPhone13miniのノッチ(切り欠き)の状態
iPhone13miniのノッチ(切り欠き)が目障り

YouTubeなど多くの動画は16:9の縦横比のため"iPhone SE(第2・3世代)"と比べると有効面積はわずかに小さくなります。

条件機種画面サイズ(対角線のサイズ)
YouTube視聴
(縦横比16:9)
iPhone13 mini117mm(-2mm)
iPhone SE(第2・3世代)119mm
シネスコサイズ動画
(縦横比2.35:1)
iPhone13 mini124mm(+12mm)
iPhone SE(第2・3世代)112mm

"iPhone 13 mini"はシネスコサイズに最適化されているため、16:9の画面の映画や動画を"iPhone 13 mini"本体を横向きにして視聴すると、左右両端に黒い帯が現れるため5.4インチの画面全てを有効に使うことができません。YouTubeを視聴する場合、"iPhone13 mini"は"iPhone SE(第2・3世代)"より画面面積がわずかに小さいということになります。

"iPhone SE(第2・3世代)"は画面の縦横比16:9に最適化されています。そのためほとんどの動画の場合、画面の上下両端に無駄な黒い帯がなく液晶画面全体を無駄なく使うことになります。ただしシネスコサイズの映画や動画を視聴する場合は画面の上下に黒い帯が現れ画面の面積を有効に使うことができません。

iphone13miniの液晶画面
"iPhoneSE(第2世代)"と比べると"iPhone13mini"の画面が広い

操作感

"iPhone 13 mini"の操作感は画面全体の動きが大変なめらかで快適に操作することができます。

"iPhone SE(第2世代)"と液晶画面のリフレッシュレートは変わっていないので、これはCPUの違いによる影響が大きいと思われます。

ボタン類では電源ボタンと音量のアップ・ダウンのボタンが縦に長くなっていて操作しやいです。

"Face ID"(顔認証)と"Touch ID"(指紋認証)の違い

"iPhone SE(第2世代)"のTouch IDを使用していたため、最初はFace ID(顔認証)に違和感がありましたが徐々に慣れました。

Touch ID(指紋認証)が1アクションで画面ロック解除できたことを考えるとプラス1アクションの顔認証に慣れる必要があります。この点は好みが分かれます。

"Touch ID"(指紋認証)

"Touch ID"(指紋認証)は、あらかじめ登録した指(指紋)でホームボタンを押し込むと画面ロックが一瞬で解除される仕組みです。1アクションで画面ロック解除できます。これは操作効率の点で有利です。

"Face ID"(顔認証)と違いiPhone本体が手(登録した指)の届く範囲にあればどのような状況でも画面ロック解除が可能です。

冬場に指紋部分の皮膚が荒れるユーザーは使いにくくなりますが、"iPhone SE(第2・3世代)"では認証性能が向上しているのでかなり改善されています。

"Face ID"(顔認証)

"Face ID"(顔認証)は本体の電源ボタンの押下または画面タップの後に、あらかじめ登録した顔で認証し、その後画面を下から指でスワイプすると画面ロックが解除されます。

一見2アクションに見えますが、"画面を覗き込む"必要があるので、厳密には3アクションです。

"Touch ID"(指紋認証)は画面を覗き込む必要がないので、手が届く範囲であればいつでも1アクションで画面ロック解除できます。

"Face ID"(顔認証)は、電源ボタンの押下または画面タップの代わりに、本体を持ち上げたり動かすことで画面を点灯させる設定は可能ですが、意図せずに液晶画面が点灯するとバッテリーが消耗するので、この設定はしていません。

いずれにしても"Face ID"(顔認証)は最短でも2アクション必要なのでこの点は理解しておく必要があります。

さらにコロナ時代でマスクを着用しますので、いちいちマスクをずらすか、パスコードを入力して画面ロックを解除する必要がありましたが、この問題は2022年3月14日(月)にiOS15.4へのアップデートで解消されました。

実際にiOS15.4アップデート後に再度顔登録後にマスク装着して試しましたが、おおむね9割くらいの確率で認証に成功しました。

うまくできないという場合は、顔と画面の角度に注意してトライするとコツがわかります。




オーディオ性能

オーディオに関してはDolby Atmosによる空間オーディオを楽しむことができます。

Dolby Atmosによる空間オーディオとの自動切り替えには連携させるイヤフォンに制約があります。現行のiPodsシリーズやBeatsの一部機種だけが自動切り替えに対応しています。

私自身は現行のiPodsシリーズを所有していないので、Dolby Atmosを常にオンにしておいて空間オーディオを利用しています。

当初はAir Podsシリーズのみが空間オーディオに対応していると勘違いしていましたが、実際に試したところ音像に変化があったので空間オーディオ自体は利用できているようです。

空間オーディオは擬似的に音像を加工して臨場感を生み出すものであって、音質を改善するものではありませんのでこの点は理解しておく必要があります。

私が利用しているイヤフォンは"Sony"の"LinkBud S"という製品です。参考記事はこちら→Sony "LinkBuds S"レビュー!ノイキャン、音質、ペアリングが良好!

バッテリー性能(持続時間)

バッテリーの性能の一つである"保ち(持続時間)"は"iPhone SE(第2世代)"と比べると明らかに向上しています。

"iPhone SE(第2世代)"の場合は1日1回の充電サイクルでしたが、"iPhone13 mini"は平均的に1.5日〜2日に1回くらいの充電間隔になります。外出する場合は2日間全く充電せずに利用するのは厳しい状況ですが、在宅勤務が続く場合は2日間に1回の充電サイクルです。

"iPhone12 mini"を使用したことはありませんが、"iPhone12 mini"から移行してもバッテリーの保ちは改善していると思われます。(公式スペック上)

バッテリーの保ちが改善すると心理的に楽になります。

私が"iPhone12 mini"ではなく"iPhone13 mini"を選択した理由はバッテリーの保ちがポイントでした。

機種/時間ビデオ再生ビデオ再生
(ストリーミング)
オーディオ再生
iPhone13 mini最大17時間最大13時間最大55時間
iPhone12 mini最大15時間最大10時間最大50時間
iPhone SE(第3世代)最大15時間最大10時間最大50時間
iPhone SE(第2世代)最大13時間最大8時間最大40時間
(参考)iPhone14最大20時間最大16時間最大80時間

参考記事→iPhone7のバッテリー交換は7,500円/劣化確認方法を解説

参考記事→iPhoneのバッテリー減りが早い?原因と長持ち対策7項目!

カメラ機能

カメラ機能は必要にして十分です。

前モデルのiPhone12シリーズからの機能的な向上はビデオ撮影時のシネマティックモード搭載だけですが、ポートレイトモード広角と超広角の画角での写真撮影など十分な機能を有しています。

私の場合、iPhone13 Proシリーズほどの高機能は必要ありませんから、十分すぎるくらいです。実際に使ってみると"超広角"はとても便利です。

シネマティックモードはユーザーによって使用しないこともあるでしょう

関連記事→iPhone14 最新モデルや13シリーズのカメラ機能と性能を比較!




通信SIM(デュアルeSIM対応)

iPhone13シリーズからデュアルeSIMに対応しています。

さらに物理SIMが1枚装着できますから、擬似的にトリプルSIMまで対応可能です。ただし、常にスタンバイできるのはデュアルSIM(2回線)までです。

つまり物理SIM+eSIMでスタンバイまたはデュアルeSIMスタンバイでの利用が可能です。

iPhoneのデュアルSIM設定画面
iPhoneのデュアルSIM設定画面(赤枠2回線がeSIM、常時スタンバイは2回線まで)

私のように定期的に格安SIMの通信速度測定を行う身にとってはとても便利な機能です。

一般的に考えてもメイン回線がeSIMに加えてサブ回線もeSIMで運用できるというのはeSIMが普及しつつありますので便利です。

iPhoneデュアルSIMおすすめ組合せ、切り替え方法、デメリット紹介!

AppleCare+ for iPhone(延長保証)の必要性

iPhoneシリーズ購入時にAppleの延長保証である"AppleCare+(アップルケア・プラス)"の加入を検討するユーザーは多いと思います。

"AppleCare+"については筆者の経験から不要と考えていますが、手に持つ機会が格段に多いので検討の余地はあります。

筆者は10年以上iPhoneを使ってきた中で故障は一度もありません。落下による損傷は一度だけありますが、打痕程度で致命的ではなかったので修理はしませんでした。

"AppleCare+"に加入すると、バッテリー交換時が無償になりますが、補償の月額費用とバッテリー交換のコストだけを比べると"お得"とはいえません。ただし、保険という位置付けを考えると必ずしも損得ではありません。

"AppleCare+"には無償修理の保証期間が延長される、過失による損傷が割安で修理できる、テクニカルサポートが受けられるなどのメリットがあります。オプションで盗難保証(有料)も付けることができます。2年以上利用するユーザーは"保険"として加入を検討する価値があります。

あとは使い方次第でメリットの有無が異なりますので、慎重に検討していください。

参考記事:iPhoneのデータ通信量を節約するための設定を紹介

参考記事:"AppleCare"は1年保証とスマホ・モバイル保険のセットでカバーできる!

参考記事:AppleCare+は不要です!Apple歴22年の実例付き徹底解説!




まとめ

"iPhone13 mini"の徹底レビューはいかがでしたか?

私自身あまり大きなスマートフォンが好きではないこともあり、"iPhone13 mini"を購入しました。

画面は小さいものの、片手操作がしやすいという点で"iPhone13 mini"に満足しています。

しばらく使ってみて感じた改善しほしい点は次の通りです。

✔︎ ノッチの極小化(可能な限り小さく)

✔︎ Face ID+Touch ID(電源ボタンに搭載)の実装

この2点が実装されれば100%満足です。

冒頭にも書きましたが、iPhone13 miniが終売となりとても残念です。

参考記事→iPhone15(無印・通常)モデルを選んだ理由|使いやすさとコスパで満足!

参考記事→iPhoneを手に入れる賢い方法とコスト抑制のテクニック

参考記事→iPhone,iPadの容量確認と減った時のおすすめ対策

関連記事→iCloud写真とは?利用と注意点/大切な写真を削除しないために

関連記事→iPhoneおすすめモデルの選び方!指紋認証ならSE一択!

関連記事→iPhone初期化(リセット)のやり方|売却や下取り前に必ずやっておこう!

<ガジェットブログ:Tangerine>



-iPhone
-, ,